【チャールズパッチ】革靴の履き口が破けた、修理の見積もりは1500円

人生(LIFE)
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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Photo by kimukuni

ビジネスシューズの履き口(はきぐち)が破け、小さな割れができました。シューキーパーを入れ、クリームで定期的にメンテナンスし、脱ぎ履きにも気を使っていたのに……。

今後の選択肢は3つです。捨てる、ダメージを楽しむ、修理する。10年以上も使い続けたので、捨てるのは心が痛みます。何もしなければ割れが広がりそう。ダメージを楽しむ気分にもなれません。

駅中にある靴修理店「ミスターミニット」で修理の見積もりをお願いしました。割れ1カ所につき1500円。V字に折った新たな革パッチで内側と外側を挟みます。

「外側にもパッチを当てる?!」。修理方法を聞いてひるみ、いったん修理は保留にしました。職人さんもあまりお勧めしないと言わんばかりの顔つきです。継ぎ接ぎのある靴で会社に行けるのかも疑問でした。

あれから1週間。「チャールズパッチ」という言葉を知りました。プリンス・オブ・ウェールズ、チャールズの革靴に由来します。彼は革パッチの補修で40年以上も愛用している靴があるそうです。

「チャールズパッチ」でネット検索してみますと、継ぎ接ぎのある革靴の画像がヒットします。目立たないものから、個性的なものまで様々です。徐々に奥ゆかしく見えてきました。長く生きた人間の顔に彫り込まれる「しわ」のような味を感じます。

気が変わりました。ミスターミニットの提案がチャールズパッチと言えるのか定かではありません。ここは試しに1500円の投資をしてみることにします。どのような結果になったかは追ってリポートします。

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