キース・リチャーズ似の男に導かれ……無情の世界を生きる

人生(LIFE)
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

木村 邦彦をフォローする
13111523-14KeithRichards-minishadow.png

 東京の西に位置する三鷹には、十年来、通いつめている整骨院がある。整体だけでなく、鍼灸、カイロプラティックまでしてくれる。非常に腕が良い院長と部下の二人で切り盛りをしている。カイロや鍼などの快感を、わたしはこの整体院から知った。

キース・リチャーズそっくりの爽やか整体師

 この院長は、とても爽やかで、知性的で、思いやりがあり、物腰が柔らかい素晴らしい人物だ。しかも、ハンサムだ。どのようにハンサムなのかと言えば、若き日のキース・リチャーズにそっくりなのである。いつぐらいのキースに似ているのかといえば、1960年代後半頃である。

本物のキース・リチャーズとは

 キース・リチャーズを知らない人はいないと思うが、念のため解説すれば、老舗ザ・ローリング・ストーンズのギタリストである。“アメリカの音楽誌「ローリングストーンズ」が決める偉大なギタリスト100人”では、第三位である。カッティングがめちゃくちゃ格好いい、偉大なギタリストである。

  1960年代後半頃のキース・リチャーズの風貌は、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に登場する”ジャック・スパロウ”に似ている。似ていることには理由があって、ジョニー・デップが役作りでモデルにしたからだ(※1)。 ザ・ローリング・ストーンズの初代リーダーであったブライアン・ジョーンズの恋人を寝取った頃だった。かつて、音楽的な天才と呼ばれた男ブライアン・ジョーンズは同僚のキース・リチャーズに恋人を寝取られた上、バンドもクビとなり、それからしばらくして自宅のプールで溺死する。天才が、廃人となって迎えた死であった。 悪さをしたキースもドラッグに溺れ、「次に最も早くドラッグで死にそうなロック・スター」と当時は呼ばれていようだ。そんなキースも、今年で69歳……。

お薬を使わず! 健康長生き!

 キース・リチャーズ似の整体院の院長は、健康に日常生活を送るコツを教えてくれる。どこに行っても改善しなかった体のきしみを、院長は直してくれる。セックス・ドラッグ・ロックンロールとは無縁の人物で、高校時代は相撲部で、大人になってからはスキーに熱中する好青年だ。 本物のキースとは、まったく正反対の人生である。だが、どちらの人生も素晴らしく、格好良いものだ。キース・リチャーズ似の青年に、日々、健康へ導かれるのは非常に面白く、不思議なことだ。

【参考】
※Wikipedia
1.http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%AD%E3%82%A6
「ジョニー・デップは、現在に残されている海賊たちの実像を記録した文献以外にも、彼が大ファンであるローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズ(彼はデップの熱烈なリクエストから第3作に出演することとなった)」

DVDで覚える自力整体
DVDで覚える自力整体

posted with amazlet at 14.07.07
矢上 裕
新星出版社
売り上げランキング: 2,419
タイトルとURLをコピーしました