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ヨーダの教えで執着を捨てる しなやかに生きる

人生(LIFE)
モクソン ホウ

法政大学文学部哲学科卒。編集関係の業務に従事。金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味は絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。

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 ベストセラー『プレゼンテーションZEN 』『シンプルプレゼン』の著者ガー・レイノルズの言葉には、映画『スターウォーズ』のセリフが引用されることがある。そこで興味を持って映画「スターウォーズ」を観てみると、なるほど名言が詰まっていた。

 

パドメをめぐる夢

 映画「スターウォーズ」新三部作に登場するアナキン・スカイウォーカーは、愛するパドメの死を予知する夢を見る。アナキンが師のヨーダに相談すると、ヨーダはこう言うのだった。

 執着を捨て、強い心を持て

 死は生の一部だ。受け入れなければならない。

 アナキンは師の言葉を受け入れることができず、心を静めることができなかった。ここにつけ込むように、悪の世界の住人たちがアナキンを誘惑する。「ダークサイドの力を手にいれれば死もコントロールできる」というシスの暗黒卿の言葉にほのめかされ、悪の世界に墜ちてしまうのだった。「死もコントロールできる」と信じるアナキン(ダース・ベーダー)は、いかにも不自然であり、弱さを含めて運命を受け入れることができない姿は、しなやかさに欠けると思った。

悲しみにも、しなやかに対応

 奇しくも義父と実夫の両方が、夏の暑さのせいか、働きすぎなのか、体調を崩してしまった。どちらの父も70歳近い年齢なので、私も妻も不安な時間を過ごした。そんな時、ヨーダーの台詞が心に浮かんだのだった。

 愛するべき人たちとの別れは、いつか必ずやってくる。流れに身をゆだねなければならない時もある。パドメとアナキンのように、愛する妻との今生の別れすら、私にもきっとやってくるだろう。私自身もいつかこの世界から去るだろう。現実の世界に私たちを置いたままどこかへ立ち去ろうとする者を“赦”さなくてはならない。すべての人やモノはいずれ消えて、いずれ忘れ去られるだろう。私たちは、弱い存在だ。

サヨナラの練習

 不死を願うことは、現実的ではない。現実に生きるなかで、多くの悲しみに遭遇するだろう。これに対して、私たちはしなやかでありたい。「執着を捨てて、強い心を持ち、死は生の一部だ。受け入れる」意識的な心がけが、日々必要なのかもしれない。

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