赤ずきんちゃんはオオカミと小さな愛を育んでいました。しかし、オオカミの大きな裏切りに気づいたとき、赤ずきんちゃんはオオカミの鼻をへし折って、お腹の中に石ころを詰め込んで、森に捨ててしまいました。瀕死のオオカミをみつけた森の狩人が、お腹から石ころ取り出すと三日後に命をとりとめました。
赤ずきんちゃんはおばあさんになっても、自分の残酷さに傷ついて泣いてばかりいました。赤ずきんちゃんの家は、お菓子の家。ある日、森に捨てられた幼い兄妹がお菓子の家に迷い込みました。赤ずきんちゃんは、ふたりに甘いお菓子をご馳走し、美味しいお茶でもてなしました。ひとりぼっちだった赤ずきんちゃんは、心に潤いを感じました。そして、三人はホカホカな偽家族になったのでした。