タンポポの種 | 快適暮らし研究会

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タンポポの種

美術/創作
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 あるところに、タンポポの種がありました。

 空を漂っていた秋の日、牛の大きな鼻の穴に吸い込まれてしまいました。

 タンポポの綿毛で牛がくしゃみをすると、大きな風になりました。タンポポの種は鼻の穴から吹き飛んで、高い山やまを越え、遠い海に落ちました。

 タンポポの種は、海の水になりました。 からい海の水になったタンポポの種が七つの海を漂っていたある日、クジラの鼻の穴に吸い込まれてしまいました。

 クジラがくしゃみをすると、背中から空にむかって、大きな水の柱を吹きだしました。空に虹をかけ、七つの色の小さな水たちはあちこちに飛び散っていきました。

 タンポポの種は、雲になりました。

 雲になったタンポポの種は広い海を越え、いろいろな雲に姿を変え、たくさんの雨つぶになりました。はじめての土に落ち、タンポポの種に吸い込まれ、春に花を咲かせました。

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