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 たべある記

「ざる蕎麦」と「ラーメン」がメニューに並ぶ食堂で、新しい食べ方を探る

レビュー
モクソン ホウ

法政大学文学部哲学科卒。編集関係の業務に従事。金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味は絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。

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いつも利用する食堂のざる蕎麦は冷凍麵。

いつも利用する食堂のざる蕎麦は冷凍麵。

ラーメンとお蕎麦がメニューに仲良く並んでいるお蕎麦屋さん(もしくはラーメン屋さん)を、どう思いますか?

縁あって利用する食堂ではお蕎麦を注文すると、業務用冷凍庫から冷凍麵を取り出します。それをお釜に放り込むのですが、ラーメンやうどんも同じお湯で茹でます。当然のことながら、蕎麦湯などあるわけがない。

蕎麦、うどん、ラーメンを茹でるのは同じお湯。

蕎麦、うどん、ラーメンを茹でるのは同じお湯。

味のこだわりより効率優先の食堂を、仕事の都合もあって、頻繁に利用しなくてはなりません。なもので、この環境を肯定的に受け入れて、ここでしか楽しめないような食べ方を編み出そうと思いました。

ラー油でざる蕎麦を食べる

ラー油、酢、七味、コショウなどが並ぶ。

ラー油、酢、七味、コショウなどが並ぶ。

メニューにラーメンがありますから、ラー油もあります。これを見て、蕎麦つゆにごま油を数滴落とすと風味が増すことを思い出したのです。ラー油をごま油に見立てれば、ざる蕎麦をさらに美味しくできるのでは? さっそく、小皿にラー油を注ぎ、席につきました。

めちゃ旨なわけではないが、不味くもないレベル。

めちゃ旨なわけではないが、不味くもないレベルのざる蕎麦。そして、ラー油。

見た目は、なかなか美味しそう。

ラー油を数滴落とした蕎麦猪口の蕎麦つゆ。

ラー油を数滴落とした蕎麦猪口の蕎麦つゆ。

では、ひとすくい食べてみます。

忌野清志郎風に書けば「悪い予感のかけらもないさ」。

忌野清志郎風に書けば「悪い予感のかけらもないさ」。

ラー油のピリ辛ごま油は、圧倒的な存在感を放ちます。中華料理風のテイストで、ざる蕎麦に宿る江戸っ子のアイデンティティを見事に崩壊させている。もはや、私たちが知っている馴染み深いざる蕎麦ではありません。

多国籍料理と考えれば、むしろ美味しいのかもしれません。我思う故に我あり、ざる蕎麦と思う故に蕎麦あり。中華風ざる蕎麦は、サバイバルな食体験を満足させてくれるでしょう。

この日は236円也。

この日は236円也。

次は、コショウでも入れてみよう。

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