ピコ太郎さんをイメージしてルビンの壺を作ってみた

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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だまし絵は、ふだんの遊びで作画してみるのも楽しい。

だまし絵は、ふだんの遊びで作画してみるのも楽しい。

背景から浮かび上がるものを「図」、退くものを「地」と呼びます。どちらが「図」で、どちらが「地」なのか、混乱してしまう楽しいだまし絵があります。デンマークの心理学者エドガールビンが考えた「ルビンの壺」[1]です。この「ルビンの壺」は、簡単に作ることができます。いま話題のピコ太郎さんをイメージして、私も「ルビンの壺」を描いてみました。

向き合う人物が顔として認識されると、白い部分は地。白い部分が壺のかたちとして認識されるときには、黒い部分が「地」に変わります。不思議なことに、両方をいっぺんに認識することは難しい。

図は記憶しやすく、意味を持って意識することも容易です。「図」と「地」の区別は、デザインの知識だけでなく、ふだんの遊びのなかに取り入れてみるのも楽しいものです。

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【脚注】

  1. 参考文献:『かたち・色・レイアウト: 手で学ぶデザインリテラシー」』白石 学 (編集)、武蔵野美術大学出版局、2016年
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