たべある記

鰻屋のうな重とスーパーのうなぎは違う?【阿佐ヶ谷「阿づ満や」に行く 】

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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阿佐ヶ谷「阿づ満や」のうな重

阿佐ヶ谷「阿づ満や」のうな重

お誕生日、盆、お正月。冠婚葬祭。きっかけがあるからといって、自動的に人は集まりません。企画を立てて、呼びかけなければ。

大切な人と会うのは楽しいものです。けれど、スケジュール調整、お店の下調べ、移動…。実現にはエネルギーを使います。だから、会う場所は「特別なところ」を設定したいものです。たとえば、「誰それさんに会えるのも嬉しいが、うなぎも楽しみだ!」という具合に。モチベーションもより高まります。

とある集まりで、鰻屋(うなぎや)さんに集合しました。場所は阿佐ヶ谷にあります「阿づ満や」(あずまや)さんです。食通お勧めのお店でもありました。

気合いが入りすぎて、阿佐ヶ谷「阿づ満や」開店前に到着。

気合いが入りすぎて、阿佐ヶ谷「阿づ満や」開店前に到着。

これまで住んだ町で、鰻屋を見た記憶がありません。なじみのない鰻屋は「特別なところ」にほかなりません。心躍り、ワクワクしてきます。

時間になり、お店が開いたので入ります。今回は、うな重の「中」を頼んでみました。うな重のランクは、質ではなく量を意味します。お値段は3200円でした。

表にあるメニュー

お持ち帰り版のメニュー

待つ間は、人との語らいを楽しみます。十数分後、うな重が運ばれてきました。

阿佐ヶ谷「阿づ満や」のうな重

阿佐ヶ谷「阿づ満や」のうな重

山椒をまぶして、うな重におはしを入れます。まず、柔らかさにびっくりしました。身から皮の部分まで、「すぅっと」おはしでほぐせます

身から皮まで「すぅっと」おはしでほぐせます。

身から皮まで「すぅっと」おはしでほぐせます。

あたり前かもしれませんが、スーパーでパック売りの「かば焼き」とは、まったく違います。たいてい、スーパーの「かば焼き」は皮がゴムのように固い食感があります。鰻屋のうな重とは、冷凍した素材と新鮮なままのうなぎの違いなのでしょう。

脂がのっていますので、「中」の量で、成人男性の私はまんぷくになりました。小食な方なら、食べきれない可能性もあるくらいです。

 

うなぎのきものお吸い物

うなぎのきものお吸い物(きも吸)

自家製のお新香、うなぎのきものお吸い物(きも吸)も付きます。感動のうな重体験でした。

一人3200円ほどなら、特別な日のイベントとして、高すぎるハードルではないと感じました。3000円を飲み代にするなら、私ならうな重に当てたい。庶民の私が鰻屋を訪れられるのは年に数回です。だからこそ、鰻屋は「特別なところ」となり、ワクワクできるのです。

妻との休日デート、友人との語らいコースの一つに鰻屋を加えたいと思いました。

※記事中の料金は、取材時(2017年11月5日)のもの

阿づ満や

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