【第16回「大使夫人による10ヵ国のガーデニング」】キャベツとバラの癒やし

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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日々疲れているのである。だるいのである。たるいのである。

ゴールデンウィークがきたとて、なにうれしかろ。帷子(かたびら)はなし帯はなし。バラの香りで癒やされたい。アロマの癒やしに飢えている。そういや、イベントのチケットがあった。毎年、ゴールデンウィークになれば「大使夫人による10ヵ国のガーデニング」を観るのが習慣なのだ。

老舗のホテルオークラは、丘の上にある。虎ノ門近郊のどこかの駅から、坂道をゆかねばならない。難所だが、つまるところ、空腹は最高のソースみたいなもので、疲れるほどガーデニング展で癒やされる仕組みというわけだ。以前、脳に染みこむような癒やしだったことを思いだす。ものは考えようである。

脳に染みこむ花の癒やし!! 第14回大使、大使夫人による10カ国のガーデニング展 | 快適暮らし研究会 ONLINE – スクスク育つ大人のブログ
「ガーデニング展」という響きから、「地味な」イベントをイメージしてはいませんか?いえいえ、とんでもない!アートとリラクゼーションが合体した体験型のイベントなのです! …

銀座線の溜池山王駅、都営大江戸線の六本木駅など、最寄り駅はさまざまにある。このあたりは大使館が林立していて、桜並木の美しい坂をゆくと、かくしてオークラにたどりつく。このあとは、アロマの香りが気持ちよく毎年出迎えてくれるはずだ。

ホテルオークラ 別館(撮影:モクソン ホウ)

ホテルオークラ 別館

昨年までは、このホテルで一番でかい「平安の間」が会場だった。ニュースでも話題のとおり、本館が改修工事中なので、今年は別館の「アスコットホール」で開催されている。

大使夫人による10ヵ国のガーデニング in Okura(撮影:モクソン ホウ)

大使夫人による10ヵ国のガーデニング in Okura 会場入口

会場が変わったこと自体、べつにどうってことないだろう。と思ったが、疲労困憊した私を出迎えてくれたのは、青々とした葉牡丹…、と思ったらキャベツであった。やっぱり、去年とは少々雰囲気が違うようである。

青々とした葉牡丹…、と思ったらキャベツだった

青々とした葉牡丹…、と思ったらキャベツだった

次鋒ははりめぐらされたツル植物、カントリー調がコンセプトのようだ。

はりめぐらされたツル植物

はりめぐらされたツル植物

ツル植物の後は、鳥のツルがでてきた。主役を食ってしまわんばかり存在感がある。

鳥のツルまでいる

鳥のツルまでいる

ツルは花の地位を食ったばかりでなく、文字通り食べておられた。

花をついばむツル

花をついばむツル

私は、何を見ているのだろう。そうだ、花である、アロマである、癒やしである。

脇より女子が現れ、写真を撮ってくれと言うので、写真を撮る。

花と女子のどちらを選ぶのかと言われれば、女子に決まっている

花と女子のどちらを選ぶのかと言われれば

そうこうしているうちに、出口になってしまった。アスコットホールは小さめで、会場に合わせて作品も小ぶりな印象だ。どこからしら「オークラさん、いまは大変なときだから、暴れないようにしなきゃ」と言っている大使館夫人たちの声が聞こえてきそうである。

主催者に聞くと、工事は数年後に終わり、また大きな会場になるらしい。そこらへんも含めて、見守りたいイベントだ。われわれは時代の目撃者なのである。

ちなみに私の疲労は、その後、六本木周辺で飲み食いをしてたら癒やされた。花より団子を地で行った。六本木ヒルズも、歩いて、行ける場所であり、ビール一杯100円のイベントが心に浸みた。

開催期間 2016年5月3日 (火・祝) ~ 5月7日 (土)
時間 10:00 ~ 18:00 (入場は17:30まで)
※最終日のみ10:00 ~ 17:00 (入場は16:30まで)
会場 アスコットホール (地下2階)
参加国 南アフリカ共和国/ミクロネシア連邦/アルゼンチン共和国/ウルグアイ東方共和国/アイスランド共和国/フィンランド共和国/
ドイツ連邦共和国/ギリシャ共和国/デンマーク王国/インド
入場券

¥1,500 (前売券 ¥1,000) ※中学生以下無料

お持ちのOne Harmonyポイントもご利用いただけます。(ポイントの積算はございません。)
・入場券:1,000ポイント
・ランチセット券:5,000ポイント
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