【10ccの名曲「I’m not in love」完全再現】美しすぎて涙腺緩みっぱなし

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

木村 邦彦をフォローする

出典:YouTube

10ccというバンドをご存じですか。

1970年代から活動を開始した英国のバンドで、グレアム・グールドマン、エリック・スチュワート、そしてミュージックビデオの監督として成功するゴドレー・アンド・クレイムがオリジナルメンバーです。

ポピュラーミュージック界へ確実に影響を与えた偉大なグループで、そんな彼らの代表曲に、とてつもなく美しい名曲があります。1975年に発表された「アイム・ノット・イン・ラヴ」とは、いまでもCMなどでときたま耳にします。624人分重ね録りされたと言われるコーラスが印象的で、エレクトリックピアノの音色も浮遊感がたまりません。

初めてこの神がかった曲を聴いたのは、80年代半ば。すでにバンドの最盛期は過ぎていましたが、この曲の彩りは失っていませんでした。

出典:YouTube

サウンドづくりのアイデアは素晴らしく、歌詞はどこかしら失恋をにおわせる曲です。

I keep your picture upon the wall.
It hides a nasty stain that’s lyin’ there.

君の写真が壁にある
壁の汚れを隠すために
そこに貼っているのさ

恋人の写真を壁に貼った風景を歌う名曲では、トンプソン・ツインズの「ホールド・ミー・ナウ」も思い出します。欧米人にとっては壁に貼りつけた写真は、なにかしら恋を象徴するアイコンのようですね。

10ccの「アイム・ノット・イン・ラヴ」の凝ったサウンドの再現は彼ら自身も不可能と考えていたのか、ライブの音源を聴くとこの曲に関してはカラオケのようです。そんな「アイム・ノット・イン・ラヴ」を、日本のフォロワーが、リスペクトを込めて作りあげたのが下の動画です。

10cc – I’m Not In Love 完全再現レコーディング | Magical Mystery Sound Tour

寄せられたコメントも概ね好評で、私も感動のコメントを書き入れてしまいました。

Magical Mystery Sound Tourに参加したアーティストは、リスペクトを感じさせる説明をしています。

再現レコーディングを試みてあらためて思­い知らされたことがあります。それは、オリジナル10ccのサウンドプロダクションが­いかにすばらしいか、実験的であり美しいものか、ということです。 この録音芸術の金字塔作品に心よりリスペクトを送りたいと思います。

出典:10cc – I’m Not In Love 完全再現レコーディング | Magical Mystery Sound Tour – YouTube

ミュージシャンであれ、聴き手であれ、こうして時代を超えてこの感動を分かち合えるのは嬉しいことです。

【参考資料】 10cc – Wikipedia アイム・ノット・イン・ラヴ – Wikipedia

PR
タイトルとURLをコピーしました