生涯の友を得るような — セラミック製円錐形ドリッパー VDC-02W レビュー

コーヒーの話題
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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撮影 /筆者:iPhone5

 我が家では食器乾燥機を使うため、プラスティック製(樹脂製)のドリッパーを洗うことは少々不便でした。そこで買い換えを検討。とうとう本日、新しい陶器製のドリッパーが届きました。さっそく使ってみた感想を書いてみます。

セラミック製ドリッパーを使うコツと作戦

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 注文していたセラミック製の円錐形ドリッパー「VDC-02W」が届きました。堅牢さは、長い付き合いを予感させます。

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 学生時代から、10年以上にわたって使っていた「Kalita 102」と並べてみました。ときどきは「Kalita 102」を使えば、円錐形ドリッパーをより理解できるようになるかもしれません。

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 円錐形ドリッパの底は、ちょうど大人の人差し指がぐらいの穴があいています。

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 磁器製のドリッパーを使うコツは、湯通しをすることなのだと思う。プラスティック製と違い、厚みがある陶器製は、少々冷たい。沸騰したばかりのケトル(我が家では南部鉄瓶だけど)から、ペーパー全体にお湯を注ぎます。お湯はペーパーから臭みをとり、ドリッパーとサーバーも温める。さらに南部鉄瓶から細口のポットのお湯を移し替えます。この作業を行ううち、お湯は100度から90度ちかくまで落ちて、適温になっていることでしょう。湯通しをすることは、1つ以上の意味を持っていると思う。

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 いつも通りにコーヒーを淹れてゆきます。いつも通りに、美味しいコーヒーを淹れることができました。

こだわりの陶器製やガラス製

 特にこだわりがなければ、プラスティック製でも問題ないと思う。美味しいコーヒーは、どのようなドリッパーでも、概ね淹れることができます。いわずもがな、美味しいコーヒーを決定するのは、良質の豆です。 プラスティック製のドリッパーを使うのなら、定期的な買い換えが必要となるでしょう。言い方を変えれば、こだわりがあるなら、陶器製やガラス製がオススメだと思う。生涯の友を得たようなうれしさを感じるかも。ドリッパーのコーヒーの茶渋やキズすらも、友の顔に刻まれてゆく皺のように、共に仕事をした歴史に感じられてくるだろう。

追記:樹脂系のドリッパーが我が家の定番になりました。

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