nakaban "光を奏でる" 紛失した芸術品を交番で再会するまでの一時間

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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 大切なDVDを喫茶店に置き忘れてしまった。画家nakabanさん の「光を奏でる」だった。心から愛するDVDはすぐには発見されず、しばらく経って見つかった。だけど、私の電話番号などが分からなかったので、すでに交番に届られていた。

 私は、交番へ行った。お巡りさんは言った。「DVDはあるが、渡せない」。

 

警察の仕事はお役所仕事だと お巡りさんは言い切った

 交番に着くと、一人のお巡りさんがいた。私は、紛失物を受け取りに来たと言った。すると、お巡りさんはDVDはあるが、渡せないという。なぜなら、紛失物担当のお巡りさんが土日は休みだからと言った。

 お巡りさんは、三日後に「本署」へDVDが届く。そこで受け取れと言った。本署がある場所は、遠くであった。目の前の「お巡りさん」に尋ねた。「担当のお巡りさんがいないというけれど、貴方もお巡りさんですよね?」。目の前の人物は「私は警察官ではあるが、嘱託だ」と謎の回答をした。

警察官も人間なので 怒鳴られるべきこともある

 私は、まったくをもって納得がいかない。落とした本人がここにいて、落としたモノもここにある。わざわざ交番に出向いているのに!どうして大切な私物を受け取ることができないのだろう。DVDは今すぐ受け取る必要もないのだが(大切なものであることは間違いないけれど)、もしもこれが大切な書類や仕事のデーターだったなら……。そう思うと、簡単に譲歩してはいけない気がした。

 私は、生まれてはじめて警察官に向かって怒鳴った。「そんなのお役所仕事じゃないですか!」。すると、その「警察官」はこう言った。「警察は役所ですから」。

独創性をもったアイデアと映像美nakaban “光を奏でる”

 以上のようなやり取りを一時間ぐらい。「本署」とも電話でやり取りをした。やっと、DVDを交番から受け取ることができた。私は、心身共に非常に消耗した。ところで、私が落とした大切なDVDとはどのようなものだったのか、最後にご紹介しましょう。

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