「年表で読む 哲学・思想小事典」(白水社) 何もしない日曜日に読む良書 

レビュー学びと読書
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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イラスト・筆者

 1日を過ごす上で、「何かをしなくてはいけない」と思ってしまうことがあります。しかし、日曜日の今日は「何もしない」と決めたのでした……。

 「何もしない」と決めた1日も、振り返れば、いろいろなことをした。たくさん洗濯をし、料理を作った。素敵な音楽を見つけ、そして、聴いた。twitterで面白い言葉を見つける。家族と近所を散歩し、たくさんのことを話しあった。夕方は簡単なサラダパスタを食べ、陽が落ちると、若い頃には分からなかった本を読んだ。そして、日付が変わる頃には、1日に起きたことは忘れてしまう。「何もしない一日だった」と、眠ることでしょう。

 私は大学生時代は哲学科にいたのだけど、哲学がさっぱり分からなかった。およそ20年が過ぎ、40代となった。ふしぎなことに、少しだけ哲学書が分かるようになってきた。キリスト教や仏教などの基礎知識が増えたからなのでしょうか。パラパラとめくりながら、気持ちのよい日曜日を過ごすには、良い友となってくれる良書です。この本を買ったのは、いまから十年以上も前のこと。

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