物憂いとき、仕事のモチベーションが上がらないとき、自分自身を励ます言葉

人生(LIFE)
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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考え中の人

物憂いとき、仕事のモチベーションが上がらないとき、次のような言葉を思い浮かべてみます。

自分のプロジェクトを難しく感じるときは、なにか間違った考えを抱いているときです。このときは、よく注意しないといけません。ただ、プロジェクトはあきらめないように。自分の弱点を知りながら続けることです。ここには、理想を追いかけることはありません。正しい理解に関する固定観念はありません。「これこそ正しい理解だ」とか「これは正しいプロジェクトではない」とはいわないことです。たとえ間違ったプロジェクトでも、それに気がついて、また続ければ、そこに正しいプロジェクトが現われます。私たちのプロジェクトは完全なものではありませんが、そのことにくじけずに続けることです。

「プロジェクト」とは、人それぞれでしょう。会社で任されたプロジェクトもあれば、一流の音楽家、名文家、投資家、アクター、スポーツ選手、デザイナーといったその道をマスターするプロジェクトもあります。私だったら、ブログのネタを考えることも、大切なプロジェクトです。

人それぞれが取り組むプロジェクトを難しく感じ始めたとき、そこにはやはり、なにかしらの問題が生じています。しかし、こうした物憂さは退けるものではなく、逆によくよく観察してみる必要があります。歯の痛みだって、痛み止めのクスリを常用していては、病因が何か分からなくなります。

くじけそうになったとき、そうしたなかになにか励みを見つけたいとするなら、プロジェクトに飽きてきたということ自体が励みになります。自分がくじけそうになったら、自分を励ますのです。プロジェクトをしたくない、というのは警戒信号です。歯が悪くなったら、歯の痛みを感じるようなものです。痛みを感じたら、歯医者さんに行くでしょう。私たちの道も同じです。

物憂いときには、結論を急がず、ありのままを見つめて然るべき道を模索します。そんな必要があるときは、上の言葉はとても役に立ちます。ちなみに、上記のケイで囲った言葉は、若き日のスティーブ・ジョブスが愛読した『禅マインド ビギナーズ・マインド』をアレンジしたものです。「修行」を「プロジェクト」に、「悟り」を「正しい理解」という言葉に置き代えただけです。名著は、時代や文化を越えて、私たちを励ます宝物だと思います。

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