<苦>の免疫は鈍感力

人生(LIFE)
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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 忘れっぽさと、忘却力でパワーアップ! 無数の困難やくだらなさを通り過ぎ、ときには黙殺し、人生を重ねる。ちょぴっとずつ、人は強くなれるだろう。

 Welcome to the Atomic Ladyland

世界は素晴らしいコトと下らないコトが、まんべんなく存在している

正しい人にも正しくない人にも

 ジーザス・クライストは、こんなことを言ったらしい。

 「それでこそ、天におられるあなたがたの父の子どもになれるのです。天の父は、悪い人にも良い人にも太陽を上らせ、正しい人にも正しくない人にも雨を降らせてくださるからです。」(45節)

 「正しい人」にも「正しくない人」にも雨を降らせる世界。私たちが「正しい」と思っていることをしようが、「悪い」ことをしようが、そんなことは無関係に動いてゆく。どのように振る舞おうと、あらかじめ世界には“素晴らしいコトと下らないコトが、まんべんなく存在している”。

素晴らしい思い出

 振り返れば、多くの素晴らしい人格者や、そうでもない人と出会ってきた。人から恩を受けたり、ピンチから救ってもらったり……。同じく、素晴らしくない人からの出会いからも、なにかしらは得たと思う。精神的に肉体的に殺されかけたりとか……であっても。出会いも、まんべんない。

ぜんぜんへっちゃら

 残酷だったり、非道だったり、冷酷だったり……。程度がひどいほど、後の困難なんて、へっちゃらに思えてくるものかもしれない。

海千山千へのレッスン

 若いうちにはお金を払ってでも苦労をしろというけれど、それは本当のことだと思う。あまりにもみじめだったり、悲しかったり、悲劇的すぎても。インフルエンザの予防接種みたいに、苦への免疫も作られてゆくんじゃないだろうか。

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