池上本門寺とウルトラマンに初詣

人生(LIFE)
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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池上本門寺.jpg
撮影・筆者/ISW11SC

 三鷹の禅林寺へ、太宰治のお墓に初詣するのが私の習慣でした。しかし、今年の初詣は、池上本門寺に行ってきました。このお寺にお参りするのは、はじめて。心落ち着くスポットあり、池上梅園あり、歴史的な文化財あり……。非常に愉しかったです。

 

お経はエイトビートだった

池上本門寺

 本堂では、若い坊さんが読経をしていた。外国の古い言葉のようだった。私は想像するのだが、仏陀が悟りを開いたとき、彼は平易な日常的な言葉で弟子達に語ったのではないのだろうか。どうして誰にでも分かる言葉で、現代のお経は唱られないのだろう。本当は、もっと分かりやすく、親しみ易いものにしようと思えば、きっとできるのだろう。このような素晴らしい動画があるくらいだから。

 そんなことを考えつつ、お堂で座って読経を聞いていると、なんだかアンビエントミュージックのようにも思えてきた。言っている意味は分からないけれど、人の声自体が心地よい。古い外国語で唱えられるお経は、ラテン語で歌われるグレゴリオ聖歌みたいなものだと結論づけた。

なぜ日蓮は洗足池で“足”を洗ったのだろう

 池上本門寺の近くには「洗足池」がある。この池には、こんな有名な言い伝えがある。

 身延山久遠寺から常陸へ湯治に向かう途中の日蓮が、池のほとりで休息し足を洗ったという
出典:Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%97%E8%B6%B3%E6%B1%A0

 
日蓮は足を洗ったらしい。旅で疲れたのだろうし、足は蒸れていたのだろう。足を洗っている日蓮の姿は、強い印象を当時の人々に残したようだ。池の名前を「洗足池」にまでしてしまったのだから。なんでよりによって足だけなのか。沐浴はしなかったのか。当時の洗足池にはドクターフィッシュがいたのだろうか。Wikipediaは何も教えてはくれなかった。

お正月 境内は縁日だった

池上本門寺

 つい数週間まえまでは、クリスマスを楽しんでいたかもしれない子どもたち。キュートな犬と一緒にお参りに来ている。日本は八百万の神がいるところ。

おまけ車工房ミノシマさんのガレージが格好よかった

 池上本門寺の入り口に「車工房ミノシマ」と看板が掲げられたガレージがあった。車両用光触媒塗料を施す技術がある整備会社のようだ。私は車を運転しないので、車のことは分からない。私が感動したのは、ウルトラマンのフィギュアのコレクション。

車工房ミノシマ

 「小さい工場だけどどこにも負けない」というモットーに相応しい、質にこだわる魅力的な雰囲気を感じた。ガレージにはウルトラマンの立派なフィギュアが並ぶ。古き良き時代というか、若さを感じる1950年代アメリカも連想させた。若さと伝統がない交ぜの情熱大陸。ここ池上本門寺は、仏像も拝めるけど、ウルトラマンも拝めるワクワク面白スポットだった。お参りに来よう。

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