テレワーク

自分を信頼する一方で、疑うことも必要 分からないことは一旦放置する

人生(LIFE)
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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 仕事を早く終わらせることが優れたスキルの証明だという考え方が一般的ですが、この考えが強いと、トラブルを放置して冷静に考えることが難しくなります。早く解決しようとして、かえって時間がかかったり問題が複雑化したりすることもあります。

 テレワーク中にメールで頼まれた仕事がありました。メールを読んでみたものの、理解できない手順があったため、送信者に「ここはどうしたら良いでしょうか?」と尋ねるメールを送りました。相手から丁寧に回答が来ましたが、後でメールを再度読み返したところ、すでにその手順は明確に書かれていたのです。自分が同じ説明を2度求めてしまい、私は頭を抱えました。

自分を信頼する一方で、疑うことも必要

 信じていても、勘違いや思い込みでそうではないことがあります。重要なことを見逃さないためには、認識する必要があります。今回の場合、重要な情報はすでにそこにありました。認識能力や読解力を向上させる必要があります。

 同時に、実践的なアドバイスとして、時には何もしないことも重要です。トラブルが発生したときに、一旦放置することです。

分からないことは一旦放置することが重要

 仕事を早く終わらせることが美徳とされるため、放置することは難しい。しかし、今回の事例からも分かるように、放置せずに解決しようとするとかえって時間がかかったり、問題が複雑化したりします。

 仕事であってもプライベートであっても「分からない」と感じたなら、取りあえず5分ぐらい放置してみようと思いました。トラブル発生にパニックになっている周囲も自分自身も放置します。

 仮に5分で終わらせなくてはならない仕事だったら、30秒ぐらいは放置してみます。それでもって再度やっぱり分からなかったなら、それは疑問やトラブルが本当に発生している合図なのだと認識することにしましょう。動きだすのはそれからです。

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