哲学

【今日のぽち本】保苅瑞穂『モンテーニュの書斎 「エセー」を読む』

学びと読書
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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写真=PhotoAC

スマホとパソコンが嫌いな友人に手紙を書こうと思った。このような内容である。

前略

○○君、お元気ですか。

いまぼくは、○○社○○部で昼夜逆転した仕事をしています。アラフィフの身にはこたえます。このような生活スタイルで果たして良いものか、日々考えております。

最近はモンテーニュに凝っています。この人は37歳で仕事をセミリタイアしたそうです。法律家を辞めて故郷で書き始めたのがご存じのとおり『エセー(随想録)』でした。30代で引退だなんて、近世版「ロバキヨ」みたい。うらやましいかぎりです。

モンテーニュの著作はパスカルやデカルトへの影響もあるようです。とりわけパスカルはモンテーニュのファンだったようで、『パンセ』では彼への愛憎あるコメントがちらほら見えました。

カント、ヘーゲル、マルクス、ハイデガー、ヴィトゲンシュタインのような難しい本は嫌になりました。残された人生はもう半分ですし。

モンテーニュの『エセー』は数巻の大著なので、月に1巻のペースで読み進めるつもりです。手引書も買いました。フランス文学者の保苅瑞穂 という人が書いた『モンテーニュの書斎 「エセー」を読む』です。この著者も名文家として知られているみたい。

哲学というよりも、エッセイとして親しめそうです。○○君はいま何を読んでますか? 仕事に余裕ができたたら自由が丘あたりで、そのうちお茶でもしましょう。 

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