【アサクサ読書会】東京のおすすめ読書会、浅草の昭和レトロなカフェで語る

人生(LIFE)
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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Photo by kimukuni

晩秋が近づく日曜日。朝9時の浅草は人影もまばら。しかし、浅草寺付近の一角は様子が違います。約30人の本好きたちが結集していました。4日は「第148朝 アサクサ読書会」 の開催日で、私も参加してきました。

アサクサ読書会とは

主催者は浅草でサービス業を営む川口民夫さん。Facebookページでこう呼びかけます。「ゆるーーい読書会。会員制ではないので、ぶらりと参加くださいー!」[1]。創業約50年[2]の「珈琲 アモール」の2階が集合場所。店内は昭和レトロな雰囲気です。

参加費は注文した食事代のみでした。ほろ苦いコーヒーやこんがり焼けたトーストなど。各テーブル8人程度に分かれます。9時15分に始まりました。自己紹介のあと、1冊の本を紹介する流れです。

ジャンルは本であれば自由。本の一文を読みあげて紹介すると、「プレゼン」は成功する傾向があるようです。参加者たちは思い思いのページに付箋を貼っていました。

質問や感想を交わしていると意外と熱中してしまうものです。読書会の約3時間があっという間に過ぎ去ります。参加したグループで紹介されていた本をピックアップしてみます。

早坂隆著『世界はジョークで出来ている』

箱根駅伝ファンのYさんの紹介です。世の中の非情さは尽きないジョークのネタでもあります。早坂隆著『世界はジョークで出来ている』はKindleよりも紙の本がいいと思いました。家のテーブルにでも一冊置いておきますと、知的な笑いのある家庭が築けるでしょう。

山下柚実著「なぜ「近大発のナマズ」はウナギより美味いのか? 新しい魚開発の舞台裏」

山下柚実著『なぜ「近大発のナマズ」はウナギより美味いのか? 新しい魚開発の舞台裏』。近大の取り組みは「マグロ」だけではないことに驚きます。臭みの少ないハマチ。ウナギ風味のナマズ……。大学発スタートアップ企業は、長いスパンで開発に取り組める点が民間企業よりも有利というTさんの指摘は目からうろこでした。

カズオ・イシグロ著『わたしを離さないで』

カズオ・イシグロ著『わたしを離さないで』は必ず読んでおくべき、陰鬱で衝撃的な内容の本だと思います。

1日2本映画を見るというデザイナーMさんによる紹介。この本は3部構成になっています。1部と2部は3部への長い伏線になっています。挫折しないために、先に映画を見ておくのがおすすめとのこと。

正午を過ぎますと、会はお開きです。お店を変えてランチを済ませて解散となりました。雷門は朝と打って変わり、観光客でにぎやかなでした。

興味を持たれた方はアサクサ読書会に参加してはいかがでしょう。本だけでなく、お友だちもできるかもしれませんよ。Facebookやmixi、Meetupなどにも公式ページがあります。(写真も筆者)

アサクサ読書会
アサクサ読書会 - 「いいね!」1,164件 - アサクサ読書会は、ゆるーーい読書会です。 毎月第1・第3日曜の朝に浅草の喫茶店で開催中! 最近は15〜20人くらい参加いただいてます。 会員制ではないので、ぶらりと参加くださいー!


【脚注】

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