山谷ブルースを聴きながら、酒は呑まずに酢を飲みます

随想
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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私は「失われた20年」を生きてきた者ですので、若いころはブラック企業を渡り歩きました。30代はじめのころです。東京場末のぼろアパートで、1人焼酎をあおっていたものです。

くたくたになった肉体を癒やしたのは、「いいちこ」だったり「二階堂」だったりしました。でも、絶対にペットボトル焼酎は呑みたいと思いません。見た目もださいし。

当時、勤めていた小さな出版社の上司からカセットテープをもらいました。「俺にはもう不要だから、おまえにやるよ」と。岡林信康のカセットテープでした。

今日の仕事はつらかったあとはしょうちゅうを あおるだけどうせ どうせ山谷のドヤ住いほかにやることありゃしねえ

時は過ぎ去りアラフィフとなりました。今、基本的なスタンスとしてお酒は飲みません。大人の世界では、どうしても断れない飲み会はあるものです。だから、3年に1度くらいは飲み会に参加します。しらふでコーヒーで茶話会の方が楽しい。

少々でもお酒を口にしたら、その日はもう何の勉強もできません。なるべくならば、酒はたしなみむ程度の人生を送りたいと思っています。

重労働後にあおる焼酎が最高なことは知っています。疲れ果てた肉体を解きほぐす快さです。この件に関しては、良品質の酢でも同じです。米酢をジュースで割って飲んでいます。日付が変わったいま、1日の疲れを癒やしています。

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