日経W倶楽部当選——宝塚歌劇・雪組「幕末太陽傳」

人生(LIFE)
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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宝塚歌劇・雪組ミュージカル・コメディ「幕末太陽傳」(2017年7月8日、東京宝塚劇場にて)

宝塚歌劇・雪組ミュージカル・コメディ「幕末太陽傳」(2017年7月8日、東京宝塚劇場にて)

光栄なことに、招待券をいただきました[1]宝塚歌劇雪組幕末太陽傳」。川島雄三監督の同名映画と古典落語をあわせてミュージカル化した舞台です。

【宝塚歌劇・当選のお知らせ?】日経W倶楽部・日本経済新聞社から白い封筒
日経新聞・日経W倶楽部から吉報を予感させる白い封筒がわが家に届きました。

これまでにお芝居を見た経験といえば、アングラ、新劇、小劇場、学生演劇など。宝塚歌劇というメインストリームの文化になじめるか心配でした。有楽町にある東京宝塚劇場につくと、堂々とした濃紺の看板がそびえ立っています。まるで、映画『2001年宇宙の旅』のモノリスのようです。おサルの私はここでホモサピエンスに進化します。これは冗談ですけど。

堂々とした「東京宝塚劇場」の看板

堂々とした「東京宝塚劇場」の看板

心配は杞憂(きゆう)でした。宝塚雪組を率いる男役、早霧(さぎり)せいなさんの魅力は、初の観劇でもすぐに理解しました。きれいな白い歯と目力。心洗われる爽やかなほほ笑み。気風(きっぷ)のよい男っぷり。ほれぼれしました。あんな男子に私もなりたい。トップスターの存在感は、やはりすごいものです。

早霧せいなさんが演じるのは、佐平次という影のあるお調子者です。場所は品川の「相模屋」で、実在した女郎屋です。無一文なのに金持ちのふりをした佐平治は、相模屋で豪遊した揚げ句に居座ってしまいます。機知に富む人柄で店の人気者になります。女郎を演じる娘役たちも、コケティッシュで愛らしいかったです。

席は見晴らしのよい2階の2列目でした。

席は見晴らしのよい2階の2列目でした

終始笑顔。若さと美しさ。テンポよい動き。前向きな物語の世界。ステージを見ていますと元気になり、気分もリフレッシュできました。同席していた妻は、感動で泣いていました。

今回のステージは、早霧せいなさんと、娘役トップ・咲妃(さきひ)みゆさんの退団公演でもあります。終わりに、お二人からのごあいさつがありました。悲愴(ひそう)感はまったくありません。宝塚の世界において退団は通過儀礼であり、ロックバンドのような脱退とはどうも違うようです。宝塚歌劇という一流の奥深い世界を見た1日でした。

訪れたいっす。


【脚注】

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