【大瀧詠一1969年のドラッグレース】悲鳴をあげるナビゲーター

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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大瀧詠一1969年のドラッグレース

去年の歳末、大滝詠一さんが亡くなった。

2013年12月30日17時30分頃[9]、東京都西多摩郡瑞穂町の自宅で家族と夕食後のデザートに林檎を食べている時に倒れ、救急搬送された。警視庁福生警察署などによると、家族は「林檎を食べていてのどに詰まらせた」と説明していたという。

引用 /Wikipedia:大滝詠一

アルバム「EACH TIME」はどの曲も古さを感じさせない。なかでも「1969年のドラッグレース」はギターのサウンドも「日本のエレキギター」のようなオーバードライブなのに、ありふれた歌謡曲風にならず、フィル・スペクターのような濃厚なサウンドが印象的だ。松本隆作詞によって描かれた無茶なレースは、まるで人生そのもののよう。実際のところカーブのたびに悲鳴をあげているのは、実はドライバーで、それをなだめるのが助手席の君なんて人生もある。なるべく人のない道を探すのは重要だ。

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