我が家の贅沢粗食 発芽玄米の「めし」を食う

人生(LIFE)
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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 発芽玄米

撮影 /筆者:iPhone5

 発芽玄米による、朝飯と昼飯です。「めし」という言葉が相応しい食事です。粗食はとっても贅沢で、満足できる食事です。

粗食はとっても贅沢なお食事

 「粗食」という語感は、世間では誤解される傾向があると思う。粗食は、とっても贅沢な食事です。きちんとしたお漬け物、玄米、醸造アルコールが添加されていない味噌や醤油……。見る目も養わなくはなりません。料理も手間暇がかかります。その結果、とても美味しく、満足できる食事ができます。

「粗食」のきっかけ

 大学を卒業 したばかりで、独身時代の話です。書籍編集の仕事はハードワークで、体調を崩した時期がありました。食生活も乱れていました。朝昼晩の食事はすべて牛丼、夜食は酢豚定食という有様です。食生活が乱れていることには気づいていました。しかし、何をどのように正せば良いのか分かりません。私は、「食べ方」を知らなかったのです。

 何を食べれば元気になるのだろう?元気になりたい思いは、むしろ心の飢餓感となって表れて、たくさん食べるようになりました。いまよりも、不健康な太り方をしていました。

「食べ方」は学び

 私は何を食べれば良いのか、分かりませんでした。私は、本を読みあさり、書かれた通りに料理しました。「作り方」は書かれていても、「食べ方」は書かれていないと思いました。

 この時期に出会ったのが、幕内秀夫さんの『粗食のすすめ』です。目から鱗でした。レシピも分かりやすく、応用が効き、内容は「思想」と呼べるレベルの内容でした。季節に、その土地でとれたものを食べる。「カタカナ」の名前の料理は、「ひらがな」の料理にして翻訳して献立を考える(「パスタ」は「うどん」のように)など。

 健康を取り戻すにしたがって、『粗食のすすめ』とおりの食生活は、現在はしていません。パンもパスタは大好きです。でも、私の食生活は、幕内秀夫さんが『粗食のすすめ』を通して教えてくれた「食べ方」が根本になっていると思います。食事を通して、人生という荒波をタフを生きるテクニックを得られると思います。

食事は脳でする

休日の朝めし

 朝ご飯

撮影 /筆者:iPhone5

 休日の朝ご飯です。発芽玄米にごま塩をかけました。「ほうれん草のお浸し」「肉が入っていない春巻き」「ゴボウとニンジンのソイマヨ和え」です。発芽玄米は、通常の白米のように、飲み込むような食べ方はできません。小さなお豆を食べているような食感です。したがって、良く噛むことにもなります。

休日の昼めし

 昼飯

撮影 /筆者:iPhone5

 発芽玄米、大根とニンジンの椎茸出汁のお味噌汁。大根おろしと納豆。有機栽培のほうじ茶があれば完璧だと思います。このような粗食のメニューに親しむには、自分で作るしかありません。「発芽玄米は栄養が豊富なので、たくさん食べる必要はない」、このように頭で了解しているので、過食にもなりません。食事は、胃でするものではなく、脳でするものだのだということを、改めて感じます。

粗食のすすめ (新潮文庫)
幕内 秀夫
新潮社
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