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「は」「が」に注目して15分精読してみる【新聞の読み方研究】

学びと読書
モクソン ホウ

法政大学文学部哲学科卒。編集関係の業務に従事。金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味は絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。

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新聞全体を事実関係を確かめながら精読したら、1日がかかり。毎日続けるには現実的といえない。しかし、毎日1面を15分程度で精読しておけば、新聞全体を見通せる。

赤鉛筆を使っては「は」「が」に注目する

栄養満点の1面を読んでおけば、新聞は十分に読んだことになる。時間がない忙しい方にお勧めで、紙の新聞ならではのアドバンテージ。電子版ならこうはいかない。情報の海に投げ込まれ、いや応なく知識の「偏食」になってしまう。紙の新聞の1面は、新聞のプラットホームであり、バランスがよい情報の「栄養食」になっている。

見出しの文字は記事の重要語句から拾われている。記事をもっとも凝縮して要約している場所だ。だからこそ、見出しだけを追う「斜め読み」には意義がある。

本文記事に目を移してみる。赤鉛筆を使うと速読できる。係助詞(「は」「も」「こそ」など)、格助詞「が」にマルをつけて、なぞってゆくのがコツ。「は」「が」の上は主語となることがおおい。主語をつかんでおくと文意をはずさなくなれる。

主語がないセンテンスもある。その場合、前のセンテンスの主語の影響が続いている。前のセンテンスに係助詞「は」がないかを探す。係助詞「は」は文全体にかかり、文をまたぐこともある。

ちなみに格助詞「が」は直下に述語がくる場合が多い。影響を及ぼせる範囲は狭いのが特徴。(日本語の語順例「いつどこでだれなにをどうした)」「だれいつどこでなにをどうした」)

1面を読むことの良さ

1面を読むことの良さは、企業面、国際面、社会面などにとらわれず、重要な記事が各ジャンルからまんべんなく集まっていること。バランスがととのった栄養食に似ている。

各記事にリンクが張り巡らされており、時間が許せばインデックスや関連記事をたどると深掘りもできる。

インデックスを読む

日本経済新聞の場合、1面の上と左に「インデックス」とよばれる各面のトピックスがある。これらのトピックスの紹介文は「リード」や「前文」と呼ばれる、記事1段落目の要約文からとられている。1面のインデックスを読んでおけば各面主要記事のリードを読んだことになる。

以上の作業で15分程度。時間があれば、記事中にある分からない数字や知らない固有名詞もネットで調べてみたい。

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