【雷サージ対応】落雷でパソコンや家電が壊れる防災対策

人生(LIFE)
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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8月27日の午後8時ごろ、東京は猛烈な雷雨になりました。切れかけた蛍光灯のように、空全体が数秒おきに光っています。そこに激しい稲妻が走るのでした。近所のあちこちに雷が落ちるのが見えました。下は私が撮影した動画です。

雷は直撃(直撃雷)しなくても、周囲に落ちた(誘導雷)だけで高い電圧が発生します。瞬間的に3,000~4,500Vもの高電圧です。異常な過大電流は電柱や電線などを伝い、建物に入り込みます。その結果、大切な家電やパソコンが破壊されることもあります。最悪の場合は発火の原因にも。これを雷サージ(「らいサージ」「かみなりサージ」)と呼びます。

雷で身の危険を感じたのは久しぶりでした。パソコンやデータが破壊されると、私の生活は成り立たちません。雷サージ対応をすることにしました。

雷サージ対応の避雷器はいつくか種類があります。たとえば住まいの分電盤(ブレーカーボックス)に取り付けるタイプがあります。もし設置できるのでしたら、配電盤で一元管理できるのでとても便利です。

注意点があります。そもそも避雷器を取り付けられるのかを、配電盤の製造元に確認する必要があります。次に避雷器を注文して取り寄せ、作業資格がある業者(電気工事士)を自分自身で手配しなくてはなりません。作業は避雷器を単に取り付けるだけでなく、アース線の配線工事もあるようです。

配電盤に避雷器を設置することは、私は手間に感じました。そこで手軽にとりつける電源タップ型を選ぶことにしたのです。ダイソーでも、雷サージ対応のタップが売られていました。私が見つけたタイプは最大サージ電圧は4500ボルト。割に高性能で、値段は200円とリーズナブルです。

最大サージ電圧とは、それ以下のボルト数の雷サージには基本的に耐えられるという目安です。雷サージ吸収素子は「バリスタ」と呼ばれる電子部品。どの程度の電圧まで耐えられるかは、このバリスタごとに決まっています。

今回はダイソーのものではなく、オーム電機のHS-A1234Wという製品選びました。選んだポイントは、やはり最大サージ電圧のパフォーマンスです。HS-A1234Wは最大サージ電圧60000ボルト。ダイソー製より約13倍の性能です。今回は10個まとめ買いをすることにしました。

 

もっとも、これで安心かといえば、残念ながらそうとも言い切れません。コンセントからは防げても、アース線やテレビアンテナを伝ってくる異常電流は防げません。テレビアンテナや避雷針を直撃して流れてくる「直撃雷」には効果がありません。電圧が数百万ボルトにも達するからです[1]

有効なら対策自体は立てておきたいと思います。しかも、8月27日の雷雨では、直撃雷よりも誘導雷リスクの方が高いように見えます。雷は近所に落ちまくっていたのですから。

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【脚注】

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