「金剛筋」って一体何? ブイブイ言わせたい人のためのシャツか?

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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Illustration by kimukuni

「私はモテてたい。そのために仕事がんばっています。」

中小企業で働く知人から聞いた話です。接待された酒の席で大手企業のビジネスマンが酔って、このように叫んだそうです。接待していたこの人は、目を丸くして驚いたそうです。

英雄色を好むと申しましょうか、リビドーと申しましょうか。思えば、私も「チヤホヤされたい」と思うことがあります。しかしいかんせん、そんな経験はございません。経験したことがない憧れのチヤホヤを説明するのは難しいことです。

経験に先んじて想像いたしますに、落とした鉛筆を拾ってもらったりとか、お菓子をもらったりとか、足裏をもんでもらったりとか。このようにチヤホヤされたいです。

YouTubeで気になる宣伝を観ました。うっとりと男の体を見つめる女性たち。いつしか、細マッチョな男とつやっぽい女性たちは「コンゴーキーン♪ブイブイ!」と踊り始めるのでした。

てっきり、体育の宣伝なのかと思っていましたら、下着のお知らせのようです。どうして着るだけで細マッチョになれるのか想像もつきません。

中高年の方がお召しになったら、加齢臭の原因にならないのでしょうか。まして、スメルハラスメントになりますとひときわ悲しいものでしょう。ブイブイ言わせるどころのお話ではございません。

細マッチョではございませんが、かっこいいおじさんの例は挙げられます。デヴィット・ボウイさんなんかはどうでしょうか。かげのない笑い方がかっこいいと思います。

私の人生を振り返りますと、「ブイブイいわせている人」を見た経験がありません。その代わり、モテる人ならたくさん見てきました。

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