オーネット・コールマン死す 思い返す愛聴版『SongX』

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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オーネット・コールマンといえば、フリージャズのパイオニアであり、ジョン・コルトレーンと共に忘れることができない巨匠だ。

そんなオーネット・コールマンが6月11日の朝、ニューヨークのマンハッタンにて85歳の人生を終えた。死因は心拍停止とのこと。

後続のジャズメンたちへの影響も大きく、私が愛聴しているのは、やはりパット・メセニーと共演した『SongX』(1985)だ。80年代的な、都会的で洗練されたサウンドのパット・メセニーが、フリージャズの巨匠とあり得ないほど破壊的なサウンドを作り上げたのだ。

 

 

この音楽を聴いて、反応はきっぱりと分かれるだろう。「どこが良いのか全然分からない?」「素晴らしい感動した!」。初めて出会ったのは、すでに90年代後半だったけれど、友人たちと背伸びをしたジャズ談義に花を咲かせたものだった。かといって、なぜ感動したのかを言葉で説明しがたいところがもどかしく、一言で言えば「カッコいい」ということに尽きるのだった。

 

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