書評

哲学者・土屋賢二『われ笑う、ゆえにわれあり』 どうすれば人気教授になれるかを語る

学びと読書
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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 日本の哲学者、土屋賢二氏によるエッセイ 『われ笑う、ゆえにわれあり』は実社会で役立つ知恵が盛り込まれています。例えば、人気教授になる方法は……。

 日本の哲学者、土屋賢二氏によるエッセイ 『われ笑う、ゆえにわれあり』。デカルトを親父ギャグにしたタイトルを許されるのは、権威ある大学で哲学を教えていた筆者ぐらいなのではないでしょうか。

 本書は哲学論文と違い、実社会で役立つ知恵が書かれています。たとえば「人気教授になる方法」という章では出世するために役立つ知見が書かれています。

「人気教授 になる第一の条件は、 外見、風采が立派であること」「第二に、 講義のしかたが魅力的でなくてはならない」としています。

「あまり重要ではないが」と断りを入れつつ、著書も必要だと言っています。内容については「難しすぎてもいけないが、 やさしすぎるのはもっとよくない」といった具合。

 哲学者も霞を食って生きてるわけではないようで、キャリアアップしたり、論文を書いてセルフマネジメントをしたり、おしゃれをしたりする必要があるようです。見た目も大切なんだなあと思いました。
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