東南アジア圏(インドネシアなど)のコーヒーはめっぽう甘い?

コーヒーの話題
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

木村 邦彦をフォローする
ブラックコーヒーは初恋の味(イラスト:筆者)

ブラックコーヒーは初恋の味(イラスト:筆者)

学生時代から付き合いのある先輩で、立ち振る舞いがロバート・デ・ニーロに似ている、格好いい人がいる。

これから書く話は、1999年頃のこと。彼は反政府ゲリラを取材するため、インドネシアのとある町に滞在していた。

コーヒーを飲もうと思い、町のコーヒーショップに入って注文した。すると、差し出されたのは、一杯のコーヒーと大量の砂糖。「砂糖はいらない」と()デ・ニーロのように渋く返そうとする先輩に、お店の人は驚く。「えっ! うそだろ?!なんで? 遠慮すんなよ」と信じてくれず、コーヒーに大量の砂糖を入れられそうになったという。先輩は「ありがとう、ホントにいらないです」と断るのが大変だったと、帰国してから話してくれた。

思えば、ベトナムコーヒーなら、牛乳の代わりに甘いコンデンスミルクを入れる。東南アジア圏は、めっぽう甘党の文化のようだ。コーヒーに砂糖を入れると、集中力とリラックス効果がアップするメリットもある[1]けれど、過剰摂取にも気をつけたいところだ。役者が役作りをしているわけでもないから、意図せずして太るのは困っちゃう。

この話をはじめて聞いてから、ずいぶんと時間は経ったが、いまも甘いのだろうか。いつの日か、私も現地のコーヒーを飲んでみたい。

PR


【脚注】

  1. コーヒー語辞典』山本 加奈子 (著), 村澤 智之 (監修)、誠文堂新光社 、2015年 p.160
タイトルとURLをコピーしました