【衝撃】翼のある人間がエアバスを追尾

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

木村 邦彦をフォローする

画像はイメージです。

CGではなく本当に人が空を飛んでいます。ジェットエンジンを身に付けた人間が、エアバスと編隊を組んでいます。エアバスのジェットエンジンに吸い込まれないかハラハラしてきます。

エアバスと編隊飛行する二人の「ジェット・メン」

Emirates: #HelloJetman – YouTube

2015年に公開されましたこの動画は、ドバイで撮影されました。ジェット旅客機は、エミレーツ航空の世界最大級の2階建てエアバス「A380」です。

競演する「ジェットメンたち」はイブ・ロッシーさんとビンス・ラフェットさん。イブ・ロッシーさんは、ジェットエンジンでパワーアップされたウィングスーツの開発に関わり、「ジェット・マン」「フュージョン・マン」というあだ名を持つ、戦闘機などのパイロット経験を積んだ人物です。

エミレーツ航空とジェットメンたちは、3か月にもわたる綿密な計画で挑みました。

安全にも配慮しています。ジェットメンたちの二人が乱気流に巻き込まれた場合でも、A380は安全なルートで飛行します。ジェットメンたちがコントロールを取り戻すか、パラシュートを展開できるスペースを確保します。

イブ・ロッシー氏の滑空用特殊ジャンプスーツ

滑空用特殊ジャンプスーツは1990年中頃にスカイダイバーによって考案されましたウィングスーツムササビスーツと呼ばれるタイプは、飛行機、ヘリコプター、高い崖や山頂などから飛び降りて滑空します。さらに翼があるタイプはウイングパックと呼ばれています。 滑空用特殊ジャンプスーツで、ジェットエンジンなどの推進器を持つものはジェットウイングスーツと呼ばれています。

ジェットウイングスーツは、レーダーに発見されず奇襲攻撃を仕掛けることができるため、ドイツのSPELCO社といったベンチャー企業によって開発が進められています。

下の動画では、ヘリコプターから飛び降りて滑空し、パラシュートで着地する映像が収めれています。

Flying with Jetman – YouTube

「エアバスA380型機」との競演は、単に航空会社の広告としてだけでなく、次世代パラシュート部隊の軍事的な有用性もアピールとしているようにも見えます。

考えてもみれば、ジブリアニメの『風の谷のナウシカ』に登場する飛行機具「メーヴェ」も、軍事的な兵器としても使われていました。平和利用と軍事利用のはざまで人の夢と道具は進化し、人は空を飛び続けるのでしょう。

参考にした主な資料、関連ページ:攻撃型のウイングスーツ『Gryphon』(動画) WIRED.jp生身にジェットウイングで空を飛ぶ「ジェットマン」が世界最大のエアバス「A380」と編隊飛行を実施 – GIGAZINE

PR
タイトルとURLをコピーしました