たべある記

名前はあるけど名もないような町のラーメン屋の味を好むことがある

レビュー
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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町のラーメン屋

撮影 /筆者:iPhone6 Plus

美味しいこともあるけれど、もちろんそうでないこともある。どちらにしても良いことだ。

私が大好きなお店の一つ。グルメガイドにでているようなラーメン屋ではない。向かいはタクシー会社、その隣は小さな町工場……。作業員や運転手など、働く人たちが「社食」代わりに利用するような、よくあるラーメン屋に、つい、ふらりと入ってみたくなる。綺麗とは言いがたいこともあるけれど、この手のラーメンの味を議論するために、デートにすら使いたくなる。

お店の名前はもちろんあるけど“名もないような町のラーメン屋”のラーメン。この手のラーメン屋たちは、当然に美味しいこともあるけれど、もちろんそうでないこともある。どちらにしても、印象深く、人々の日常生活に踏み込むような感動さえ覚えることがあるだろう。

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きょうのラーメンは、いつも通り、とても美味しかった。とはいえ、グルメな用語をつかって解説するような感動ともまた違う。夫婦で切り盛りする、よくあるようなラーメン屋だ。ご主人と奥さんの元気な姿をみるために、また通ってしまうことだろう。

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