AppleCare+の満期直前 モバイル保険に加入できる条件

技術
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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購入から2年11か月目のMacでも、保証と電話サポートを3年に延長するAppleの保証オプションAppleCare+に加入中なら、モバイル保険に登録できるのでしょうか。調べてみたところ……。

購入から1年経過後の条件

新規購入から1年以上経過している状態でモバイル保険に加入したいとき、メーカーまたは通信キャリアが提供する有償の補償サービスに加入していることが必要です。その補償は受けられる状態のものでなければなりません。デバイスは正常に全機能が動作していることも求められます。

つまり、破損などがなく全機能が正常に動作する状態でしたら、AppleCare+の満期直前に申し込みはできるようです[1]

2022年の春時点で、Mac向けのAppleCare+には満期後の延長サービスがありません。この先も提供がないのなら、満期前にモバイル保険に加入してみるという選択肢もあるかもしれません。

モバイル保険は不慮の事故を補償する保険

Apple純正の保証とモバイル保険とでは、補償対象とサービス内容で違いがあります。

モバイル保険は自然故障や経年劣化(消耗・摩耗など)を補償対象としていません。不慮の事故による、破損・損壊・水ぬれ・故障、また盗難を補償する保険だからです。

また、基本ソフト(OS)起因のトラブルにおいても補償対象としていません。操作方法や問題解決のためのトラブルシューティングといったスペシャリストのサポートもありません。これらはAppleが提供する保証オプションと大きく異なる点です。

何をもって「自然故障」と判断されるのか

Mac Studioなら机の上に置きっぱなしで、ラップトップのように持ち歩いたりしないでしょう。故障が生じた場合、モバイル保険が自然故障や経年劣化と判断するのかはとても気になるところです。

Appleの保証オプションなら自然故障であっても、不慮の事故であっても、補償の範囲になるでしょう(修理の見積もりに違いはあるでしょうけど)。手厚い補償ということでは、Appleには身をゆだねられるような安心感があります。

ただし、MacだけでなくiPhoneやiPad、Apple Watchなど個々のデバイスにAppleCare+を付けてゆきますと、その費用は重く積みあがってきます。現実的な問題として、デバイスを複数台所持するユーザーなら、月額700円で3台まで、補償期間が半永久的に続くモバイル保険を検討する動機は生じるように感じます。


【脚注】

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