ApplePencilは使えるか?
ApplePencilが使える無印iPadとの出合いは、私の人生を変えるものでした。勉強がはかどります。電子書籍(主に自炊したPDF)は赤線を引きながら読書しています。まるで紙の本に赤鉛筆で線をひくように。もちろん簡単に線は消せますので、紙の本ほど扱いを神経質にならずに済みます。こうしたことは、ビジネスの書類チェックでも活用できるでしょう。
iPhoneでもApplePencilが使えることを待ち望んでいました。しかし、技術仕様をみてもApplePencilの文字はありません。AppleCareに直接質問してみたところ「非対応」との回答でした。
5Gが対応しているの?
5GはLTE-Advancedの次の世代となるシステムです。各研究機関や企業が2020年のサービス開始をめざして開発に取り組んでいます。10Gbpsを超える通信速度、LTEの約1000倍にもおよぶ大容量化が見込まれています。
この5Gも使えるというアナウンスはAppleからはありません。しかし、技術仕様を読むと答えははっきり書かれているようです。
携帯電話/ワイヤレス通信方式
モデルA2098* / モデルA2102*
FDD‑LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、66)
TD‑LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46)
CDMA EV-DO Rev. A(800、1,900MHz)UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
全モデル
4×4 MIMOとLAA対応ギガビット級LTE4
2×2 MIMO対応802.11ac Wi‑Fi
Bluetooth 5.0ワイヤレステクノロジー
リーダーモード対応NFC
予備電力機能付きエクスプレスカード
FeliCa出典:iPhone Xs – 技術仕様、赤字は筆者(閲覧日:2018年9月13日)
第4世代(4G)を示すLTEという文字と、旧来の対応周波数帯が書かれています。ここから、2018年新型iPhoneは5G非対応が推測できます。この件もAppleCareに確認してみたところ、はっきりとした情報はおりていないと歯切れの悪い回答でした。
もっとも、日本では5Gをめぐって総務省が取り組みを進めているところで、実証実験の段階です。2018年3月には端末約2万台の同時接続が確認されました[1]。5Gに割り当てられる周波数としては3.7GHz帯, 4.5GHz帯, 28GHz帯が検討されています[2]。
まだ準備をしているところなので、先にデバイスが対応することはできません。5Gの対応については、運用開始の目標として据えられている2020年が目安になりそうです。
以上から、今回の新型iPhoneは買いなのでしょうか? ちなみに12日のアメリカ市場ではApple株が前日比1.2%安で終えました。驚きの要素が少なく市場予想とほぼ一致していたからのようです。
私はiPhone7plusからの機種変更をどうするかは、まだ決めかねています。買いたい、欲しいという気持ちも強くありませんので、見送るかもしれません。廉価版のiPhoneに最上位モデルのiPadProを組み合わせた方が、幸せになれる気もしています。
【脚注】
- 5G実証試験において端末約2万台の同時接続を確認 | NICT-情報通信研究機構 ↩
- 3.7GHz帯, 4.5GHz帯, 28GHz帯における5G導入に係る周波数共用検討、NTTドコモ、2018年1月17日 ↩