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周知のとおり、ずいぶん前から大手証券会社のトレーダーは人間でなくAIに取って代わられています。 20年前に500名のトレーダーが在籍していた米ゴールドマン・サックスは、4月時点で3名しかいません[1]。代わりに雇われたのはエンジニアでした。AIトレードが普及したためです。同社に16年間在籍するマネージング・ディレクターのアダム・コーン氏は次のように語っています。
「セールスやトレーディングの仕事に就く者は全員、プログラミングの仕方を覚えなくてはいけない」[2]。
AIで用いられているプログラム言語は「python」(パイソン)。WSJ紙によれば、アメリカの銀行大手シティグループもトレーダーを対象にpythonの研修を行っているようです。
AIが活躍する場は、当然のことながら、金融業界だけではありません。12日放送の「NHKスペシャル 金正恩の野望」を見ていて、AIの分析力に感心しました。金正恩氏の6年にわたる公式・非公式の発言を集め、AIに分析させたのです。そこではっきりとした人物像、恐怖先行統治の悪賢い姿が浮かび上がっていました。ジャーナリズムおいても、pythonは統計の武器になると改めて思います。
ところで、AIにまかせきりにすれば仕事が済むわけでありません。市場の変化など状況によってプログラムを変更する必要があります。AIと共に仕事をする者は、プログラム修正できるスキルが求められてきます。
ノンプログラマーの私はHTML5やCSS3、そしてPHPを少々勉強しました。ウェブサイトをメンテナンスをするためです。今回はAIを理解するために、udemyでpythonのコースを学習してみたくなりました。
選んだのは我妻幸長講師の「はじめてのPython 少しずつ丁寧に学ぶプログラミング言語Python3のエッセンス」というコースです。選んだ理由は、語り口が優しく、続けられそうに感じたからでした。変化する時代へ、しなやかに寄り添っていくために、学ばなくはならないことはたくさんあります。隙間学習を楽しんでゆきたいと思っています。