
手間がMX ERGO、向かって左がK380
Logicool Flowの働きぶりには目を見張ります。iOSデバイスの定義を書き換えてしまうほどの存在感です。

Flow対応のキーボードを使いますと、1台で3台までのデバイス(パソコン、スマホ、タブレットなど)を操作できます。logicoolのキーボードすべてが、Flowに対応しているわけではありません。この点は注意が必要です。
利用環境にFlow対応のマウス(例えば、EX ERGO)が加わりますと、1つのカーソルで複数のデバイスを行き来できるようになります。しかも、コピペ(コピーと貼りつけ)までできてしまうのです。レールの上を走る電車のように、継ぎ目ない動きです。
パソコン間でのコピペにつきましていては、百歩ゆずって「便利かもしれませんね」程度の感動だといたしましょう。これが、iPhoneやiPadと、Macintoshとの間のコピペとなると感動は別次元です。(Windowsでは試していませんが)。
私のiPadにカーソルは現れたりしません。Macでコピーしたテキストは、iPadに長押しタップして貼りつけます。Macに貼りつけるときは、この逆の流れを行うだけです。どうでしょうか、かんたんなものでしょう。

Macの辞書アプリから、任意のテキストをコピーしました。

Macでコピーしたテキストを、iPadのメモアプリに長押して貼りつけてみました。(Photo by 快適暮らし研究会)
スマホやタブレットのなかにある高価な辞書アプリも、パソコンと連携することができます。まるで、点と点を線でつなぎ、像を結ぶかようです。日々に学習であったり、ビジネスでリファレンスしたりする活用法が考えられましょう。
Logicoolのカスタマーサービスに取材してみましたところ、公式の情報はないそうです。パソコン・iOS間のコピペができるのは、EX ERGOとK380のいずれの仕様なのか、開発元でも分からないそうです。

画像はEX ERGOの設定。
検証してみました。
Flowの設定がオンになってさえいれば使えるようです。iOSとパソコンを紐づけるのは、Flow対応のキーボードです。K380の仕様により、パソコン・iOS間でコピペ可能になったように見えます。
公式発表がないだけに、「〜のようです」と歯切れの悪い言い方になってしまいました。
なにはともあれ、人生が変わるほどの感動を覚えます。これまで、iOSは孤立した島のようなものでした。ところがMacとiPadの間をコピペできるようになりますと、まさしくワークフロー(仕事の流れ)は大きく変わります。それぞれにインストールされているアプリの関わりが高まることは間違いありません。少なくとも、iPadの重要性は格段に高まりました。