追記:本記事で取りあげましたMisakiの件は、Voice Dream Readerバージョン4.1.1で改善しています。(2017年3月14日)
Voice Dream Readerとは
Voice Dream Readerは、iPhoneやiPadで使える読み上げアプリです。名アプリの誉れたかく[1]、WordやPDF、Epubなど、さまざまなドキュメントファイルを読み上げます。
しかも、複数の音声合成エンジンを利用でき、お気に入りの音声を選択できます。TTS(text-to-speech、読み上げ機能)系のアプリで、わたしのなかではベストな存在です。このアプリの影響は多大で、私のライフスタイルは大きく変わりました。将来、人々の定番となる読書スタイルを先取りした気分になります。
音声合成エンジンMisakiの警告文
ここから本記事の本題です。
なかでも、音声合成エンジン「Misaki」の出来は素晴らしい。ところが、最近、読み上げの冒頭でMisakiが奇妙な警告を発します(バージョン4.1.1で改善しました)。「登録をお願いします」「ライセンスが必要です」「こんにちはボイスウェアです。このバージョンは未登録です」といった具合です。アプリをインストールしている、どのデバイスも同様です。
「ボイスウェア」でネット検索したところ、HOYAサービスさんのサイト[2]がヒットしました。この現象の原因を聞いてみました。
アプリ開発者側でライセンス
HOYAサービスさん自体は、あくまで音声合成エンジンMisakiの開発者です。Voice Dream Readerの開発者ではありません。
音声合成エンジンのライセンスが切れると、たしかに警告を発することもあるそうです。しかしながら、アプリの技術的な問題から生じることもあり、正確な原因はなんとも言いがたい。アプリ開発者に問い合わせる必要があるそうです。
以上から、次のことがわかりました。これらの警告はアプリを使っている人に発せられたものではなく、ましてApple IDが原因でもありません。アプリ開発者のVoice Dream LLCに向けて、音声合成エンジンの開発者が発している警告だったのです。
問題の解消は、Voice Dream LLCの対応にかかっているようです。Misakiを使えなくなったらどうしよう…。一抹の不安もよぎります。そのときはiOSエンジンの音声を使うつもりです(バージョン4.1.1で改善しました)。