Udemy‎をやってみたレポート

技術
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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Udemy

Udemyをやってみた理由

電子書籍の出版に関心があるので、InDesignの勉強をしたいと思いました。学習方法は、スクールに通ったり教則本を読むなどいろいろありますが、私の場合はeラーニングが効果的でした。

教則本で独学すると挫折する

Photoshop、Illustrator、InDesign。HTML5にCSS3…。

高度な機能を持つアプリケーションやプログラム言語を、初心者が独学するのは難しい。私の場合は、教則本でイチから学ぼうとすると、ほぼ挫折の繰り返しでした。

学習を困難にする原因のひとつは、読書とパソコン操作は同時に行えないからです。しかも、知らない言葉や、難しい表現がつづくと眠たくなってきます。

スクールは時間と場所とお金が必要

では、スクールに通学するのはどうでしょう。

講師の解説を聞きながらパソコンを操作できるのは、スクールで学ぶ利点です。私も若い頃、PhotoshopIllustrator、QuarkXPressなどを、Mac Fanスクールで学びました。

スクールならではの高いハードルもあります。当然のことながら、決められた時間には教室にいなければなりません。しかも、受講料は結構な値段です。受講料も手頃なeラーニング(インターネットを利用した学習形態)に関心を持ちました。

 Udemyをやってみた印象

eラーニングのビジネスには、さまざまな企業が参入してます。定額料金で講義を受け放題の「動学.tv」なども試しました。しかし、結局、私の場合は各コースを購入するタイプの「Udemy に落ち着きました。このあたりは、相性や好みもあるでしょう。

Udemyにて、InDesignやAfterEffectなどのコースを受講することにした。

Udemy にて、InDesignやAfterEffectなどのコースを受講することにした。

講師に質問できる

何より驚いたのは、講師との距離感が近いことです。Udemyの場合は直接に講師に質問できます。疑問を講師に直接質問できるメッセージ機能も兼ね備えています。レスポンスも比較的早く、サポートされている安心感を感じます。

各現場のプロたちが務める講義

Udemyはサービスを「優れた知識やスキルをもつ人と本気で学びたい人をオンラインでつなぐ。世界中で学び合うプラットフォーム」[1]と説明しています。Udemyは自前で講義を制作しているのではなく、提供しているのは「場」ということのようです。

講義を提供するのは個人もあれば、法人(「動学.tv」を運営するアテイン 株式会社さんも参加している)もあります。プロのアナウンサーが台本を読み上げるような講義から、各現場のプロの講義まで、これもさまざまです。好みもあると思いますが、私は各現場のプロたちの講義が面白いと感じました。血の通った言葉は、実際に講義に参加している気持ちになってきます。

再生速度で学習完了の目安をつかむ

再生速度を0.5から2倍速まで調整できます。学習完了の目安もつかみやすい。私の好みは2倍速です。オーディオブックにも言えることですが、長時間ゆっくりした口調を聞いていると、眠たくなってくるのです。

技法書の値段に近い受講料

数万円のコースもあれば、数千円のコースもあります。印象としては、一つのコースを購入することは、一冊の教則本を購入するようなイメージに近かったです。

受講期限はないので、自分のペースで学習を進められます。この点は、退会すると受講できなくなってしまう定額サービスとの大きな違いに感じました。

私は1日1時間から30分程度ほど、Udemyに時間を割り当てています。亀ペースですが、教則本を積ん読にしているよりも着実な効果を感じます。

しかも、セールなどがあれば、受講料も変わります。たとえばこの記事を書いている2016年11月19日は「ブラックフライデー」という企画があり、96%割引のようなコースもありました。

セールなどがあると、大幅な割り引かれることがある。24000円が1400円で受講できるコースも見える。

セールなどがあると、大幅な割り引かれることがある。24000円が1400円で受講できるコースも見える。

気になった点

セールで安くなると、新たに購入するときには嬉しい反面、すでに通常の値段で購入していたら悲しい気持ちにもなります。しかし、受講する目的は飽くまでできなかったことをできるようにすることだと思うので、一度購入したら、コースの値段の変動は気にしない方が良いのかもしれません。

大切なことは、できるようになること

忘れてはいけないことは、受講すること自体が目的ではないこと。ソフトウェアを使いこなせるようになったり、プログラムやスクリプトを組めるようになるのが目的です。これぞと思ったものを厳選して、繰り返し学習することがとても大切だと思います。

最終的には、eラーニングも不用になり、自立できるようにならなくてはなりません。そんな私の学習は、はじまったばかりです。


【脚注】

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