
「お使いのApple IDがロッ」と、タイトルが唐突に終わるスパムメール
「お使いのApple IDがロッ」と、唐突に終わるタイトル。このスパムメールが、最近ひんぱんに届きます。スパマーは「ロックされました」と書きたかったのでしょうか。アンポンタンなスパムを、暇つぶしに細かく読んでみることにしました。
1. 書かれていない宛名
スパマーは次のように呼びかけます。
スパマーが呼びかけているクライアントとは、私のことなのでしょうか? 宛名が明瞭ではないメールは、スパムと思われても仕方がありません。
2. 私たちはあなたの正しい個人情報を知っている
Apple IDに登録しているのは「電話番号」「住所」「生年月日」「秘密の質問」「復旧用メールアドレス」などです。これらのいずれかが誤っていたり、欠落していることを、どうして知っているのでしょう? 薄気味いですよね。
なお、Apple IDの情報は「Apple IDの管理」というサイトにアクセスすれば、ユーザー自身で編集できます。
パスワードが分からない場合は、iForgetメールを使ってリセットもきます。もし、これらの操作に自信がなくても、Appleサポートに電話で相談すれば、丁寧にお手伝いしてくれるでしょう。
つまり、Apple IDに関する主な相談手段は電話なのです[1]。メールで行うことはありません。
このように、突っ込みを入れながら読み進めていると、ゾッとする一文があらわれました。
3. 私たちはあなたのアカウントを引き続き使用したい
スパマーは続けます。
読みやすく句読点をいれると、ますます背筋が凍ってきます。
「私たちは、あなたのアカウントを引き続き使用するために、あなたのApple IDの情報を確認する必要があります」。スパマーの露骨な本音が漏れた一文です。ひき続き、読んでみることにしましょう。
Apple IDでロックがかかるケースとしては、第三者が不正利用した場合、パスワード[2]や秘密の質問[3]を連続で間違えた場合などが考えられます。
Apple IDをロックされないために、Apple(正しくはiTunes Store)へメールで連絡することは通常ありません。もし仮に、連絡する必要があるとすれば、すでにロックされたアカウントの問題を解決するためです。
スパマーは、次の署名でメールを終えます。
ここまで読み解いてゆくと、明らかにAppleではありません。みなさん、こんなオタンコナスなメールに騙されないよう気をつけましょう。
4. このスパムメールの対策方法
稚拙な文面なので、一見してスパムだと分かります。しかし、少々気になることがあります。Apple IDに登録したメールアドレスに、このスパムメールが届いたことです。大切な個人情報が漏洩している可能性も否定できません。
安全対策のために、Apple IDの「秘密の質問」とパスワードのリセットをしておくことにしました。これらは先ほど触れた「Apple IDの管理」でも行えます。Appleサポートに電話をすれば、アドバイザーさんも一緒に手助けをしてくれることでしょう。ストレスなくリセットできるので、こちらもおすすめです。
受付時間:曜日を問わず、9:00から21:00まで
電話番号:0120-277-535
参考にした主な資料、関連ページ
Apple ID のパスワードを忘れた場合
Apple ID を変更する
Apple ID のパスワードを変更する
Apple ID のセキュリティ質問の答えを忘れた場合
Apple ID のお支払い情報を変更削除する
Apple ID に関してよくお問い合わせいただく質問
Apple ID がロックされた場合
