
au iPhoneの修理代金サポートは払い損ではないか?
魅力的な新機種iPhone 7へ機種変更を考えています。シリーズ「iPhone7への機種変更」として、機種変更にいたる今後の道筋を記録してみたいと思います。
いま気になっているのは、au iPhoneの修理代金サポートです。
au iPhoneの修理代金サポートとは何?
オプションサービスの修理代金サポートはau iPhone ユーザーにとって本当に手厚い補償なのか、考えてみることにしました。
auスマートパス(スマパス)は、auがスマホ向けに提供する特典を含んだ有料コンテンツサービスです。利用料金は24か月目で9,624円になります(月額・税込401円)[1]。
修理代金サポートは、このau スマートパスに含まれるサービスで、iPhoneユーザー向けに用意されている「特典」です。
AppleCare に加入中の iPhoneで修理料金どれくらい?
そもそも、iPhoneの修理は、どれくらいかかるのでしょう?
Appleの見積もりは、とてもシンプルです。ただし、加入時期によって料金は少々異なります。下記は、2016年9月8日以降にAppleCare for iPhoneへ加入した場合です
AppleCare for iPhone
Apple(日本)過失や事故による損傷に対する修理などのサービス(最大2回まで。1回につき、画面の損傷は3,400円、そのほかの損傷は11,800円の税別サービス料がかかります)
※赤字は引用者
出典:iPhone – AppleCare+ – Apple(日本)(閲覧日:2016年9月27日)
画面割れといっても、端末そのものの交換修理なら11,800円の修理となるので、2016年9月8日以降は実質値上げした印象がしますね。ちなみに、2016年9月8日以前に加入の場合、画面割れも物理的な破損も7,800円となっていました。
auの修理代金サポート
さて次に、auの修理代金サポートの内容を見てみましょう。
auスマートパス最大10,000円(税込)×2回修理をサポート
※赤字は原文ママ
出典:iPhone 修理代金サポート|あんしん – auスマートパス(閲覧日:2016年9月27日)
次に、修理代金サポート(スマパス)を24か月間加入し続けたとして、どのようなパターンで払い損になるのか考えてみます。
修理代金サポートが払い損になるパターン
画面割れを2回修理
画面割れ修理を2回:3,400円×2回×税(8%)=▲7,344円
修理代金サポート:△7,344円
スマートパス料金(24か月分・税込):▲9,624円2年間で、▲2,280円の修理出費でした。
7,344円で修理できるところを、むしろ2,228円割高に、9,624円で修理した結果となりました。(ちなみに画面割れ修理代を1回だけなら、5,952円も割高な結果になります。)
物理的な破損で1回修理
修理を1回:11,800円×税(8%)=▲12,744円
修理代金サポート:△10,000円
スマートパス料金(24か月分・税込):▲9,624円12,744円で修理するところを、376円安く、12,368円で修理した結果となりました。
物理的な破損2回修理
修理を2回:11,800円×2回税(8%)=▲25,488円
修理代金サポート:△20,000円
スマートパス料金(24か月分・税込):▲9,624円25,488円で修理するところを、10,376円安く、15,112円で修理した結果となりました。
修理代金自体がまったくのゼロになるわけではないことは分かりました。2回も物理的に故障させないかぎり、劇的に安く修理できるわけでもなく、むしろ通常の修理より割高になることすらあります。
修理代金サポートはどんなユーザーなら恩恵を受けるのか?
修理代金サポートは、3回目以降の修理はサポートしてくれない点も重要なポイントでしょう。
ちなみに、わたしはiPhone3GSからiPhoneを使っていますが、過去に一度も画面割れや水没などで有償修理を出したことがありません。
AppleCare自体は、とても重要で、大切なサービスです。AppleCareのサポートは、画面割れや水没などによる物理的破損の修理だけでなく、充電池のトラブル、付属品、電話サポートなど、ユーザーファーストで手篤くサポートしてくれます。というわけで、AppleCare自体には、物理的にも精神的にも信頼を寄せています。一方、それに付ずいする「修理代金サポート」は、いまいち腑に落ちないにゃー。

ノルマンディー上陸作戦 – Wikipediaも修理代金サポートで安心か?[2].
※記事中の料金は、執筆時の料金です。時期によって変わる可能性もあります。
次回のお知らせ

【脚注】
- 2016年9月28日現在 ↩
- This image or file is a work of a United States Coast Guard service personnel or employee, taken or made as part of that person’s official duties. As a work of the U.S. federal government, the image or file is in the public domain (17 U.S.C. § 101 and § 105, USCG main privacy policy and specific privacy policy for its imagery server) ↩