【海外でau iPhoneを使うローミング設定】中国でWi-Fiだけ使う場合

技術
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

木村 邦彦をフォローする
【海外でiPhoneを使うローミング設定】中国でWi-Fiのみで使う

海外でiPhoneを使うローミング設定

中国から日本への渡航客は増えましたが、中国へ渡航する日本人ビジネスパーソンも増えてきました。中国でiPhoneを使うには、どうしたらよいのでしょう。まず大切なのは、契約している通信キャリアのサポートセンターに問い合わせることです。使用している携帯電話に則した、設定方法、渡航先の障害など最新情報を知らせてくれます。

ここでは、渡航先を中国とし、ホテルのWi-Fiだけを使う場合を想定して、iPhoneの設定方法をauさんに聞いてみました。(なお、確認に用いたiOSのバージョンは、9.3.2です)

カンタンな方法編

シンプルな設定です。「機内モード」をオンにするだけで、どんな設定であっても、通信を止められます。渡航前に「機内モード」のオン。渡航先中国に着いたらWi-Fiの設定をしましょう。

設定は2つだけ

  1. 渡航前に「設定」→「機内モード」をオン
  2. 渡航先で「設定」→「Wi-Fi」から、ホテルのWi-Fiの電波をつかんで設定

39489-IMG_0581

飛行機のマークが表れると、3G、LTE、4G、Bluetooth、Wi-Fiなどあらゆる通信がいったんオフになります。機内モードをオンした後で、Wi-Fiだけをオンにできます。設定は以上です。

帰国してから設定を元に戻せば、日本国内で電話やインターネットが再びできるようになります。

根本的にローミングの設定をオフにする「仕組みを知る」編

先のように機内モードをオフにするだけでも良いのですが、ここでは、さらに応用が効く設定方法を説明します。

海外に行き、海外の通信会社の携帯電話回線を使って他国(日本を含む)と通話できるサービスを国際ローミングと言います [1]。かんたんに言えば「ローミング」とは、海外でどのように使うかの設定です。

まずは次の「仕組みを知る編」で、海外ではWi-Fiを使ってインターネットだけをする場合を想定した設定を説明してみます。

飛行機に乗る前、日本国内で済ます設定

以下①〜③は飛行機に乗る前に行います。渡航先中国に着いたら、Wi-Fiの設定をしましょう。

①「設定」→「ローミング」をオフ

設定アプリから「モバイルデータ通信」をタップします。ローミング設定の入口です

39489-IMG_0589 3

まずは「モバイルデータ通信」をオンのまま、「モバイルデータ通信のオプション」に入ります。

39489-IMG_0590-4

音声通話ローミング」は電話、「データローミング」はインターネット、「グローバルCDMA」は通信方式の一種のCDMAをつかみやすくする設定です。ここでは、すべてオフにします。

39489-IMG_0592-2

ボタンが一つだけになりました。

39489-IMG_0576-2

では、ひとつ前の画面に戻りましょう。

② 「4Gをオンにする」→「オフ」に

この画面に見える「音声通話」とは、「LTE」の電波を使った電話サービスのVoLTEのことです。

39489-IMG_0593-1

「4Gにオンにする」をオフにします。

39489-IMG_0594-1

オフを選ぶことで、予期せぬデータ通信で料金発生を防ぎます

参考までに、オフにすることで、VoLTEに対応していない国では、3Gや1Xなどの電波がつかみやすくなる効果もあります。

では、「モバイルデータ通信」の画面に戻りましょう。

③「モバイルデータ通信」→「オフ」

最後に「モバイルデータ通信」をオフ(←ここが大事!)にします。

39489-IMG_0595-1

「モバイルデータ通信」を最後にオフにする理由は、最初にオフにすると、先の「ローミング」設定で「データローミング」が表れないからです。

「データローミング」がオンの状態であることに気づかぬまま渡航してしまい、予期せぬ通信料金が発生する可能性はあります。「モバイルデータ通信」よりもも「ローミング」の設定を、iPhoneは優先するからです。事故を防ぐためにも、設定の順番は大事です。

モバイルデータ通信をオフにすると、国内外すべて通信会社のデータ通信(インターネットを利用したサービス)をしなくなります。EメールやLine、Facebookでインターネットが必要な場合は、Wi-Fiを使います。

応用編:緊急の電話を想定したオススメ設定

3つの設定で緊急事態にあわてない

電話や通信はしないけれど、緊急時には電話をするかもしれません。機内モードをオフにするだけで、電話ができる設定です。以下1〜3の設定は飛行機に乗る前に行います。渡航先中国に着いたら、Wi-Fiの設定をしましょう。

  1. 「設定」→「モバイルデータ通信」→「音声通話ローミング」だけをオン(「データローミング」と「グローバルCDMA」はオフ)
  2. 「設定」→「モバイルデータ通信」をオフ
  3. 「機内モード」をオン

この他の設定

必ずしなくてはならないことではないけれど、渡航前にはソフトウェアアップデートキャリアアップデート、auならばPRLの更新なども済ませておきたい。加えて、auユーザーには「旅のお守り」のような無料アプリGLOBAL PASSPORT(グローバル・パスポート)のダウンロードをぜひオススメします。

auには、渡航中に24時間無料、電話で問い合わせができます [2]。81の頭にある+は、iPhoneの電話アプリのダイヤルで、「+」ボタンを長押します。

+81-3-6670-6944

中国の固定電話、他の携帯電話からauに問い合わせる場合には、00-81-3-6670-6944にかけます。携帯電話の紛失や設定を知りたいときに、頼りになります。このあたりも、GLOBAL PASSPORTアプリに網羅されています。参考にしてみてくださいね!

PR
GLOBAL PASSPORT

無料
(2016.06.17時点)
posted with ポチレバ


【脚注】

タイトルとURLをコピーしました