
Photo by 快適暮らし研究会
荒ぶる心を鎮めてくれるような歌モノをご紹介します。1995年にアメリカのミシガン州で結成されたMahogany(マホガニー)です。
卓越したソング・ライティング、アレンジ能力が光るアンドリュー・プリンツと、優しく浮遊感のあるボーカルが魅力的なジャクリン・スリムからなる二人組で、音楽的なジャンルとしては、シュゲイザーやドリームポップに位置します。現在も活動中ですが、手に入りやすいアルバム数は4枚程度と、おそろしく寡作です。
2006年に発表されたセカンドアルバム「Connectivity!」から曲「Tesselation, Formerly Plateau One」をセレクトしてみました。ニコとモーリン・タッカーがいるピュアーなヴェルヴェット・アンダーグランドを彷彿してしまいました。澄み切った世界観にうっとりです。
シューゲイザーの大御所たち、たとえばマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのようなノイジーな要素はあまりありません。後期のコクトーツインズが好きな方にお勧めかも。湿った暗さみたいなものは感じさせず、ジャクリン・スリムのささやくような歌声に癒やされます。
「Memory Column, Early Works & Rarities」から「The Age Of Rectangles」という曲です。
えてして、このようなテンションです。安定したクォリティの高い曲作りが光ります。
作業中に、邪魔にならない音楽って機械的なテクノだったり、アンビエントドローンのような音響系だったりするかもしれません。荒ぶる魂を鎮めてくれるようなボーカルも、案外良いものですよ。
これからもMahogany、アンドリュー・プリンツとジャクリン・スリムの活動を深掘りしてしてゆきたいと思います!
【参考資料】 バイオグラフィー:https://itunes.apple.com/jp/artist/mahogany/id6949233