Microsoft Office Mobileから iPhoneがAndroidを凌駕する?将来を夢想してみる

技術
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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 Microsoftが3月27日、iOS版のMicrosoft製Officeアプリ「Microsoft Office Mobile」を発表しました。ありそうで、なかったアプリです。Word、Excel、PowerPoint のドキュメントを、純正のアプリでiPhoneでも表示したり編集できるようになりました。

MS Office以外は「互換性」が売りだった

Microsoft Office Mobile

 Microsoft Office Mobileは、iPhoneやiPadで、ありそうでなかったMicrosoft純正のOfficeアプリ。もはや「互換性」うんぬんのレベルではない、「本家」の登場。しかも、無料。では、本家以外はどうなのでしょう。

 これまで、wordやExcelを編集するためには、AppleのiWorkだったりポラリスオフィス、KINGSOFT Officeなどを使う必要がありました。

ポラリスオフィス

 ポラリスオフィスは、Androidのスマホでも、“プリセット”で見かけることがあるアプリです。MS officeとの互換性が売りの有料アプリです。

KINGSOFT Office

 KINGSOFT Officeの商品名のサブタイトルには「Word、Excel、Powerpointと高い互換性のあるオフィスアプリ」と念が押されています。当然かもしれませんが、KINGSOFT Officeも「互換性」が売り。内部課金があるものの、2014年3月29日現在では、無料アプリです。

 今後は、各アプリとも互換性というよりも安定性が重視されてゆくことでしょう。

WindowPhoneは今後どうなるのだろう?

 Microsoft純正のOfficeアプリを使うために、WindowsPhoneを選択したユーザーもいたことだろう。iPhoneでWord、Excel、Powerpointが使えるなら、WindowsPhoneの存在意義は、ますます薄くなってしまうのではないだろうか。

 Macでは、すでにWindowsが動かせる。同様にiPhoneやiPadでも、モバイル版のWindowsを動かせたならば……。Appleは、Androidの市場を奪えるのではないだろうか。

 Appleの創業者の一人スティーブ・ウォズニアック氏は、「アップルはAndroid採用スマートフォンを投入すべき」と主張したらしい(*)。でも、Appleが採用するべきなのは、iPhoneの中でも動くWindowsPhoneなんじゃないだろうか。そんな、ワクワクしながら今という戦国時代を思うのだった。

 *参考URL:「「アップルはAndroidを採用すべき」→「そういう手もある」(スティーブ・ウォズニアック)」
http://www.huffingtonpost.jp/engadget-japan/apple-android_b_4764038.html

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