
出典:iTunesStore
愚かで残酷で美しい見覚えのある世界
美しいグラフィック、世界観も独特です。BADLANDに、特定の主人公はいません。羽根が生えた黒い頭。この不気味な生き物が、無数に飛び立ってゆく魅力的なゲームです。
BADLANDは、iPhoneとiPad用のゲームアプリ。iTunesのプレビューでは、以下のように説明している。
700万人を超えるプレイヤー!83カ国で1位の座を獲得したゲームです!
Appleデザインアワード2013受賞作品!
Appleの「スタッフのおすすめ」に世界中で登場!出典:iTunesStore(閲覧日:2013年10月6日)
離職率が高い会社みたい
誰がではなく、何人生き残ったか
生き残ったのが誰で、死んだのが誰かは重要ではありません。
時には一人で、時には群れをなし、彼彼女らは仕事をします。進み方は、不慣れで不器用です。知恵も武器や道具を持たされていません。何かの拍子に、あっけなく消えてゆきます。数が減っても、また補充されるので、仕事は続行します。
キャラクターたちに名前はありません。つけても、つけなくても同じことです。見分けは付かないし、似たり寄ったりなので覚えられません。個ではなく、大きな塊で捉えて全体を摑むのがコツです。
このゲームの目的は、ゲーム自体を続けることです。
代わりはいくらでもいる
BADLANDの世界は、不気味で悲しくて残酷であり、美しい。リアルだと思う。君はあの人であり、あの人は君なのです。
BADLANDをプレーしていると、実世界の仕事仲間たちを思い出す。古い記憶を追体験する。彼彼女、そして私には名前はある。しかし、この実世界には、個々人を影法師のように扱うブラック世界もある。
これは私たちが生きている世界そのもの。