スマホが落下して壊れる時 落とした人が悪いのか?

技術
木村 邦彦

法政大学文学部哲学科卒。記者、編集者。歴史、IT、金融、教育、スポーツなどのメディア運営に携わる。FP2級、宅建士。趣味はエアギターと絵画制作。コーヒー、競輪もこよなく愛す。執筆のご依頼募集中。

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iPhoneの新作が出ると噂が絶えないものの、噂は公然の秘密のようなもの。新らしいiPhoneはCとか5Sであることも、公然の秘密だ。docomoから出るとかでないとかも、話題でもちきりであるものの、そもそもKDDIでもSoftBankからも出るとは発表すらされていない。噂が先行して話題を作っているものの、噂も話題づくりのための用意周到な広告のようなものだ。何も公式に発表はされていないのに、私たちは新しいiPhoneについて、多くのことをすでに「知っている」。
通信会社では契約で二年縛りをユーザーに求める。したがって、二年間は、原則として同じ端末を使わなくてはならない。しかし、メーカーの新作発表は、概ね一年周期だ。二年縛りは、はたして妥当な周期なのだろうか…。なにはともあれ、二年間の二年縛りを終え、iPhone4Sユーザーの買い換えが多く存在はしているだろう。
廉価版とされるiPhoneCの発表は、気軽な買い換えを促す、ひとつのきっかけでもあるだろう。二年も使っていれば、堅牢な金属の筐体であっても、傷だらけだ。ならば、プラスティックの筐体でも別に問題はないとも思う。軽くて使い安く壊れないものが、すぐれたスマートフォンであるだろう。なんだか、携帯電話に求められるニーズとは、一昔前のカメラのようだ。堅牢さ、そしてアフターサービスの充実さが、携帯電話を選ぶ判断の大きな基準となるのかもしれない。かつて、iPhoneの公式の補償サービスが、AppleCare Protection Planと呼ばれていた時代。水濡れや軽微が画面破損も、補償の範囲外であった。それが2012年2月14日以降に開始されたAppleCare+となって、やっと補償の範囲内となった。
仮に、スマホが落下して壊れる時、悪いのは落とした人間ではなく、壊れるスマートフォンの方だと思う。スマートフォンは、いまやコンパクトカメラに変わる位置づけでもある。スマホは堅牢であってほしい。情報を発信し、記録できないスマートフォンは、技術革新の最先端にあるデバイスであっても魅力ではない。ただの板に過ぎないからである。

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